『サイバーパンク2077』が綺麗な画質でヌルヌル動くハイスペックなゲーミングPC+モニターを、馬券で大儲けしたお金で買うことを2021年の目標に掲げたわけですが、そうしたPC一式を迎え入れる環境も同時に整えなければいけない。
「おい、ゲーミングPCは遠いぞ……!」
と、まるで棚橋弘至選手に言われたような感覚になるくらい、費用面を考えると薄給の僕にとっては果てしない道のりだ。
でも、まあ、ゲームに限らず環境を整えるというのは大事なこと。新型コロナウイルスの影響で昨年は4月以降、会社は完全にリモートワークに移行し、僕もずっと家に引きこもっていました。
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テレワークで限界に来た腰の爆弾
そうなるとツラいのは、そう、「腰」です。
20代半ばでぎっくり腰をやって以降、僕は腰に爆弾を抱えながら生活している。それは、まるで膝に爆弾を抱えている武藤敬司のように――。
今年もしばらくテレワークが続くかと思うと――いや、コロナが収束した後も家でずっと仕事していたいのだけど――ゲーミングPC関係なしに、この腰回りの環境を早急にどうにかしなければいけない。
で、現在の環境ですが、僕が住んでいるのは一般的な1R(キッチン、バストイレ部分と居住スペースは扉で仕切られているから1Kというのか?)。その上、全然広くないので、小さなちゃぶ台にノートPCを置き、床にペタンと座って、ベッドの側面にもたれたりしながらカタカタと作業している。
これで腰に良いわけがないし、と言って別途、仕事用のデスクとかイスを置く余裕のあるスペースはない。
というわけで、座椅子を導入することに決めたのでした。
これなら、いずれゲーミングPC用のスペースも、PC本体とモニター、キーボードを置く場所さえ無理やり作ればどうにかなる。
そして、現在はあらゆる分野に「ゲーミング」と名のつくものが流通しているが、それは座椅子界も同じらしい。しかも、結構いい値段するだけあって座り心地も良さそうだし、耐久性もありそう。
実家でも座椅子はよく使っていましたが、やっぱり数千円のものでは耐久性に難がありましたし、何より最重要課題である「腰、姿勢の改善」にはつながらないかもしれない。
よし、値は張るけど、思い切ってゲーミング座椅子を買おう!
と、心に決めて、夜な夜なゲーミング座椅子を検索して研究したけど、ネックはやっぱりあのいかついフォルム……。
ゲーミングチェアと言えば、あのレーシングカーに導入されているようなバケットシート型だ。ゲームに興味がない人にしたら、「なにコレ?」と失笑すら漏れてしまうだろう。それはゲーミング座椅子でも同じだった。
まあ、自分の部屋のことなので、別に他人に積極的に見せるものでもないので、見た目はどうでもいい、重要なのは質だと思っていたのだけど、あれ、サイズも結構デカいんですよね。
これでは見た目のインパクトも相まって、部屋がゲーミング座椅子に支配されてしまうのでは……そして結局物凄く邪魔になるのでは……そうためらっていたところ、ある日、とんでもなく(見た目が)素晴らしいゲーミング座椅子にたどり着くことができたのです。
Bauhutte『ゲーミングソファ座椅子 GX-350』、これだ!
それがBauhutte(バウヒュッテ)という大阪に本社を置くゲーミング家具専門の会社が作った『ゲーミングソファ座椅子 GX-350』!
どうです? めっちゃオシャレ!
サイズも、アームレスト分を合わせても最大66センチとそれなりのサイズで収まっているので、シンプルでオシャレな見た目からも威圧感を感じない。これならイイのでは?
こちらの商品は昨年7月に発売されたのですが、大人気でしばらく欠品状態だったようです。僕が最初に見つけた12月中旬も、ブラック、ホワイト、グリーンの3色はすべて完売。ところが、12月28日に再販が決定ということで、これはもう運命(デスティーノ)とばかりに、即購入を決めたのでした。
我が家に届いたのは年明けすぐの1月2日。こんな状態で梱包されていました。


「デスク秘密基地化計画」というのが男心をくすぐりますねぇ。
では、さっそく組み立てていきましょう!
組み立てにはネジを数本使いますが、そのネジを回す六角レンチもいっしょに付属されているので工具要らず。これは嬉しいですね。しかも組み立てと言っても、説明書でわずか3ページとシンプル。さらに、組み立てを実践している動画のQRコードも載っているので、文字と絵の説明で分かりづらかったらこれを見ればいい。とっても便利だ(慎重派で鳴らす僕は当然、動画を見て組み立てた)。
なので、図工で3以上をとったことがない比較的不器用な僕でも、割とスムーズに組み立てることができた。






だいたい30分くらいでしょうか、この通り完成!

いやあ、実物もいいですね。
実際に座ってみた感想
もちろん、見た目だけじゃなく、肝心の座り心地もGood。
公式ページに載っている下の図にあるように、ポケットコイルが効いていて柔らかいからお尻が痛くならない。といって、柔らかすぎて沈み込んでしまうわけでもないので、本当に絶妙な座り心地だ。
で、アームレストがあるから腕の置き場にも困らないし、リクライニングも180°まで自由に倒して調整できるから、自分が何より楽になれるポジションを見つけられやすい。また、ランバーサポートという小さなクッションもついているので、これがより姿勢を楽にしてくれる。

いや、ホント、ずーっと座ってられますわ。天国じゃ~。
地味にうれしくて便利なキャスター付き
そしてもう一つ、良いポイントがあるのです。
普通のチェアタイプと違って座椅子で困ることと言えば、いったん座椅子を置いてしまうと、簡単には場所を移せないこと。もちろん、重量の軽い座椅子もあるけど、ゲーミング座椅子は総じて重い(だいたい20kgくらい)。
だから、メーカーによっては360°回転できる座椅子もある。これはこれで向きを簡単に変えられるので便利なのだけど、でもやっぱり前後左右は動かないから、ちょっとした距離感のズレを修正しようと思ったら、机を動かすか座椅子を動かすかとなって、結構大変だ。
一方、この『ゲーミングソファ座椅子 GX-350』はキャスター(コロコロ回る車ですね)がついているから、座椅子を移動させるのがメチャクチャ楽。座りながらでもスイスイ動くことができるし、このキャスターは360°回転するから、前後左右、斜め、どこでも簡単に移動することができる。

これが僕にとってはすごく便利な部分だった。
強いて欠点を挙げるとすれば
ただ、残念な点と言えば、これは強いて挙げるなら……ですけど一つある。
それは、アームレストの調整が上下の高さしかできないということ。
一応、仕様としては取り付け位置が2か所用意されており、また左右のアームレストを入れ替えることで4パターン、アームレストの位置の調整ができるのだけど、これを実際にやろうと思ったら、ネジの取り外しからやらないといけないから大変というか面倒。
また、いったんアームレストを取り付けるとその場所でガッチリ固定されてしまうため、座ってみて「やっぱりちょっと違うな」と思ったら、またネジを外すところからやらないといけない。
同じBauhutteから発売されているバケットシートタイプの『GX-530』には4Dアームレストというものが採用されており、こちらはアームレストを取り付けた後でも前後左右、横幅も簡単に位置調整ができるので、これは便利だ。
4Dアームレストが採用されている『GX-530』は先月発売されたばかりの新商品なので仕方ないのかもしれませんが、こちらの『GX-350』にもぜひ採用してほしかったなぁ……。
あと、アームレストの位置で欲を言えば、あともうちょい高くできればなぁと。これは僕の座高が高いせいもあるんでしょうけど……。
そして、あと一つ。敢えて欠点というか難点を挙げさせていただけるのなら、それは値段。Amazon価格で約4万円。座椅子としてはかなり高級品だと思います。
もちろん、スタイルとコンセプトは唯一無二だし、それだけの価値があるということでしょう。実際に僕も概ね満足しているわけですが、冷静に考えると僕のような薄給の身ではやっぱり相当高いんですよねぇ。
まあ、用途はゲームだけじゃなく、普段の生活から使用していくものだし、人気商品なので売り切れたら次いつ買えるか分からんし、腰もいつ爆発するか分からんし、背中とか首とかも痛いし……と思って、総合的に考えて購入したので、末永く、僕の生活必需品になるくらい使っていきたいと思います。
さて、座椅子はゲットしたので、次はゲーミングデスクだな……(外堀から埋めていくタイプ)。
Bauhutteもう一つのバケットシートタイプ座椅子『LOC-950R』
ちなみに、Bauhutteから発売されているもう一つのバケットシートタイプの座椅子『LOC-950R』が、池袋にあるビックカメラパソコン館に展示されていたので座ってみました。
こちらはさすがにバケットタイプだけあって、ホールド感がすごいし、体全体が包まれている感じで安心感がある。それだけに姿勢も安定するので、体に負担がかからない点で言えば、ゲーミングソファ座椅子よりもこちらの方が上だと思う。
なので、大変良い座椅子だとは思ったんですが、ソファタイプと比べるとやっぱりバケットシートタイプだけに座り心地はやや硬い。
また、ヘッドレスト、ランバーサポートも同じく硬めの作りなので、本来ならば首、腰を姿勢よく支えるものであるはずが、この硬さでかえって痛いとさえ感じてしまった。
これはもちろん姿勢、体格などには個人差があるので一概に言えるものではないし、人によってはこの硬さが抜群に心地いいと思うので、この『LOC-950R』が劣っているという意味ではないですよ。
『極坐 V2』の座り心地に感動
一方で、僕がすごく座り心地がいいと感じたバケットタイプのゲーミング座椅子が、本田翼さんでおなじみAKRacingから発売されている『極坐 V2』だ。
こちらも硬めの座面、ヘッドレストではあると思うのだけど、Bauhutteのものよりもスッポリと僕の首と肩、そして腰にマッチしてしまった。Bauhutteはたまたまヘッドレストの位置が悪かったのかと思い、いろいろと位置調整してみたけどやっぱり痛みを感じるので、これは僕の体形と『極坐 V2』が綺麗にハマってしまうのだろう。
だから、とにかく姿勢が楽に感じられた。
また『極坐 V2』は体をしっかりとホールドしてくれる一方で、体重を傾けた方向へ土台が割と柔軟に動いてくれる。文字ではちょっと説明しづらいのだけど、この土台の柔軟性が姿勢を楽にしてくれるアシストになってくれるのではないかと感じた。
ガッチガチに固まったイスって、座り続けていると割と疲れてきちゃいますよね。そうして姿勢をちょっと変えたときに、柔軟に動く土台が体重の力を外へ逃がしてくれるというか、自分の体重の力が反発してこないというか何というか……なので、ホールド感がある一方で、自分の楽な姿勢を取りやすい。
まあ、この辺は実際に座ってみた方が分かりやすいと思うので、ぜひ機会があれば一度、座ってみてください。
もし、バケットシートタイプを買うんだったら『極坐 V2』だったかも。と思う一方で、こちらも値段が高いんですよねぇ……
通常タイプのゲーミングチェアで座り心地が良かったのは……
このように、ゲーミング座椅子は普通のものと比べて高価であると思うので、お住まいの近くに展示場があるのならば1度は試しに座ることを、絶対におすすめします!
まあ、これは座椅子に限らずの話ではありますけどね。
ちなみに、池袋のビックカメラパソコン館のゲーミングPCフロアには、たくさんのゲーミングチェアが展示されており、自由に座ることができる。通常タイプのゲーミングチェアを買おうと思っている人には、ぜひ行ってほしい場所だ。
僕も一通り座ってみたけど、その中で特に「おっ!」と座り心地がハマったのがCOUGARというドイツのメーカーから発売されている「ARMOR ONE EVA」。
こちらも僕の体形、姿勢にすっぽりマッチしてしまったのか、腰の据わりといい、首の楽さ加減といい、妙に座り心地が良くて、店員さんの目も気にせずにしばらくくつろいでしまいましたよ。
値段もゲーミングチェアの中では手頃な部類だし、もし通常のチェアタイプを使用する機会ができたら、COUGARを有力候補に入れたいなと思いました。
通常タイプのBauhutteゲーミングソファもおススメです!
最後に、チェアタイプと言えばBauhutteのゲーミングソファも当然、チェアタイプが発売されています。こちらも色はブラック、ホワイト、グリーンの3色。
座り心地自体は座椅子タイプの『GX-350』と変わらないと思うので、通常のゲーミングチェアをお探しの方には自信をもってBauhutteのゲーミングソファ『G-350』をおすすめしますよ!
なお、Bauhutte公式サイトに出ているエッチなお姉さんは商品といっしょについてきませんので……残念ですが……。