映画『AKIRA』の4Kリマスター版が、4月3日から全国の劇場でIMAX上映されるらしい。
先日、1週間ぶりに出社した際に同年代の同僚に教えてもらいました。で、近くの席にいたもう一人の同年代オッサン3人でしばらく『AKIRA』談義。

いやあ、懐かしいなぁ 。
映画館に観に行ったのもそうですし、友だちの家でビデオ上映会もしたっけ。何より、黄色、青、オレンジ、紫、緑、赤と、あのデカくてカラフルな単行本が小学生心に、
「特別な漫画を読んでいるんだ!」
という何かこう、妙な高揚感をもたらしてくれたのを思い出します。でも、僕の田舎ではどこにも単行本が売っていなくて、何軒も駆けずり回ったんですよねぇ。
『AKIRA』の舞台は2019年ネオ東京。現実世界もついに『AKIRA』世界に追いついたメモリアルイヤーということで、今回の4Kリマスター上映もその記念イベントの一環だと思います。
また、4月24日には4Kリマスターのブルーレイも発売されるそうで、全世界はもちろん、僕の『AKIRA』熱も再びグングン高まっていきそう。
ちょうど近所の映画館で4Kリマスター上映されるみたいなので、これは必ず観に行きたいと思います。

いやあ、楽しみだなぁー。
そんな期待に胸を膨らませながら、同時にお財布も膨らませるべく(『AKIRA』のブルーレイ欲しいですし)、阪神大賞典の予想といってみましょう!
目次
第68回GⅡ阪神大賞典 予想と見解
◎⑥メイショウテンゲン
○⑨キセキ
▲⑦ボスジラ
△⑩ユーキャンスマイル
△⑤タイセイトレイル
穴③ムイトオブリガード
馬単⑥⇔⑨⑦⑩⑤③
3連複⑥-⑨⑦⑩⑤③
ここがポイント!

- キセキ1着アタマ軸だと不安?
- 晩成血統メイショウテンゲン本格化
- 稽古◎ムイトオブリガードを穴で
展開予想(平均ペース)
⑦④ ⑤⑥
⑩
逃げ馬不在のこのメンバーなら、やはり先手は⑨キセキになりそう。
⑦④ ⑩
⑨キセキがハナなら少頭数でもスローにはならず平均ペース。③ボスジラは好位、⑩ユーキャンスマイル、⑥メイショウテンゲンは後方グループからの競馬に。
③⑤ ②
⑦⑩④
⑥
依然⑨キセキがリードを保ったまま直線。そのまま突き放しにかかる中、後続勢はどこまで差を縮めることができるか。
⑦
⑥
ゴール寸前で⑥メイショウテンゲンが差し切って1着、⑨キセキは2着と予想。
週初めに公開した有力馬分析も合わせてどうぞ!

連複系の軸ならキセキで堅い
実績、実力ともにこの相手なら断然のキセキ。
1月30日という早い時期から栗東トレセンに帰厩し、ここまで入念すぎるくらいの調教過程。今週の最終追い切りでも抜群の動きを見せたとのことで、休み明け初戦としては仕上げりに抜かりはないでしょう。
18年菊花賞以来の勝利へ、陣営のモチベーションも高いと思います。
また昨年の中距離~2400m路線から転じての長距離戦線ですが、有馬記念で騎乗したライアン・ムーア騎手の進言もあったそう。そもそも菊花賞馬ですから距離うんぬんの馬ではないと思いますが、3000m級への再出撃は大きなプラスとなりそうですね
複勝圏内はまず外さないほどの鉄板軸と言えるのではないでしょうか。

ただ、ですよ。
馬連、3連複、ワイド、複勝ならそれでいい。でも、それでは配当があまり期待できません。
じゃあ、少しでも高い配当にするために1着固定軸で行くか?となると……
キセキは確かにGⅠ実績がここでは断トツですが、こう2、3着が多い馬って、GⅡ、GⅢ戦になっても結局勝ち切れずに2、3着になっちゃう……っていうのは、これまでの歴史が教えてくれます。
なので、1着固定軸にするには少し頼りない。
また、個人的に中山のスプリングステークスではこちらも断然人気ヴェルトライゼンデを本命にしていることもあって、阪神はちょっと穴を狙ってみたいなとも思っているのです。
キセキのペースはメイショウテンゲンに合うはず
そこで本命はメイショウテンゲン。
3走前の菊花賞こそちょっとわけのわからない大敗12着でしたが、その後の2戦が好内容です。
いずれも3000mを超す長距離レースで、GⅡステイヤーズステークス4着、GⅢダイヤモンドステークス2着。
特に前走のダイヤモンドステークスは脚の勢いでは完全に勝っており、これでハナ差負けてしまったのは、1着ミライヘノツバサがメイショウテンゲンの方にどんどんヨレてきた影響も少なからずあったでしょう。

不運だったとしか言いようがありません。
とはいえ、ここ2戦の変わりっぷりは、やはり長丁場の競馬、上がりのかかるレースが合っているということ。1着だった弥生賞は重馬場でしたし、ダイヤモンドSも良馬場だったとはいえ、全体の上がり3Fが38秒1という究極のスタミナ比べでした。
ディープインパクト産駒ですが、ビュン!と切れる脚というよりは、どこまで行ってもバテない重厚な脚。
それが生かされる競馬となると、確かに展開と天気の助けは必要です。
その点で言うと今回は、おそらくキセキはゲートさえ出れば先行すると思います。これまでキセキが先行して好結果を残してきたレースと言えば、ある程度速い流れを作って、後続に道中から脚を使わせる展開でした。
なので、瞬発力勝負になるようなスローにはしないはず。
となれば、キセキが生み出す消耗戦はメイショウテンゲンにとって望むところ。末脚が生きる競馬になるはずです。
また、どうやら日曜の関西地方は天気が下り坂のようで、あまりアテにしすぎるのも良くないですが、これでひと雨くれば、さらにプラスになるでしょう。
母から受け継ぐ遅咲きの血
一方で、キセキの角居調教師は「今の調教の感じだと後ろからの競馬になりそう」とコメントしているので、僕の描いた展開が全く別モノになる可能性もあるんですよね……。

でも、大丈夫です!
それ以上に強調したいのは血統面です。
メイショウテンゲンの母メイショウベルーガは、僕も現役時代にお気に入りだった1頭なのですが、3歳時は息子同様に成績にムラがあって好走と凡走の繰り返しでした。
ところが古馬になると自慢の末脚が安定してきて、5歳時にGⅡ日経新春杯、GⅡ京都大賞典と牡馬相手に重賞を2つ勝ち、GⅠエリザベス女王杯でも2着。また、このGⅡ阪神大賞典でも3着と好走したのです。
毛色が同じ芦毛ということもあり、父ディープインパクトよりも母メイショウベルーガの方の血を濃く受け継いでいるのではないでしょうか。とすれば、母同様に晩成の血が騒ぐのは古馬の今から。
近走の充実ぶりは、決して展開や馬場の助けだけではなく、馬そのものが本格化してるから――とも言えるのはないかと思います。
そんな期待も寄せての本命。
相手関係からも真価を問われる1戦となりますが、100点満点の解答で天皇賞・春の新星となってほしいなと思うのです。
穴は稽古の動き良し、ムイトオブリガード
以下、ボスジラも古馬となって本格化の兆し。メイショウテンゲン同様に今後の長距離路線での活躍が期待される1頭で、斤量55kg、鞍上・武豊騎手も魅力。重賞初挑戦の相手でどこまでやれるか、ちょうどいい試金石になりそうです。
ユーキャンスマイルは予定していた金鯱賞に使えず予定通りの調整といかなかったこと、また、やはり右回りの阪神というのがちょっとマイナス点。よって△に評価を下げましたが、末の威力はメンバー最上位です。能力発揮なら当然アタマまで狙える馬です。
あとは、差し堅実なタイセイトレイルを押さえとして、穴はムイトオブリガード。
2年ぶりの阪神大賞典挑戦で、18年の同レースは8着でしたが、あれからGⅡアルゼンチン共和国杯を勝つなど地力をつけました。この馬も左回り巧者のイメージが強いですが、調教でかなり動いており、仕上がりは良さそう。この稽古の動きを買っての穴指名です。

これで決まりだ!
スプリングステークスの予想
中山メインのGⅡスプリングステークスの予想も合わせて公開しています。

皐月賞へ向けた重要トライアルレースの本命は、堅くてもヴェルトライゼンデ。GⅠホープフルステークスで勝ちに行った2着の内容を素直に信頼。
連下候補も割とフツーになってしまったので、好配当はあまり期待できないかもしれませんが、まあ、その分は阪神大賞典で穴狙いしているので……
もしお時間ありましたら、スプリングステークス予想記事もぜひご覧ください。