土曜京都のメインは1900mダートで行われるGⅢ平安ステークス。
オークスを翌日に控えたダート重賞ということで、ちょっと地味な印象を持つかもしれませんが、今年は一線級の古豪から、将来のスター候補まで幅広く魅力的な馬たちが揃いました。
オークスに負けない熱い戦いが淀で繰り広げられそうです。
過去10年で見ると、1番人気は4勝を挙げているものの2着2回と信頼感はイマイチ。また、2番人気は1勝のみで、3番人気は0勝だから、波乱要素を持ったレースと言えるでしょう。
事実、ここ3年連続で3連単はいずれも10万を超える大穴配当。しかも、うち2回は1番人気が勝っているのですから、例え1番人気が好走したとしても大荒れ模様は変わっていません。
豪華メンバーが揃った今年の平安Sも荒れるのか、それとも……予想と行ってみましょう!
目次
第27回GⅢ平安ステークス 予想と見解
◎⑪ヴェンジェンス
○②ロードレガリス
▲⑤オメガパフューム
△⑩スワーヴアラミス
△⑦ゴールドドリーム
穴⑫マグナレガーロ
馬単⑪⇔②⑤⑩⑦⑫
3連複⑪-②⑤⑩⑦⑫
- 京都得意ヴェンジェンスが一変
- GⅠ馬2頭はどれだけ信用できる?
- 有力各馬の乗り替わりがどうか
展開予想(平均ペース)
⑩ ④⑦③⑬
⑫⑭ ⑪
ハナは⑧スマハマ。外から⑩スワーヴアラミス、⑫マグナレガーロらが好位で続いていく。
⑫⑭④③⑪⑬
ペースは平均。人気の⑦ゴールドドリーム、⑤オメガパフュームはちょうど中団。②ロードレガリスはゲート次第でGⅠ馬2頭より前の可能性もあり。
⑩⑤④③⑥
⑫②⑪⑬
⑦⑭
好位から⑩スワーヴアラミスが一気の抜け出しを狙うところへ、⑦ゴールドドリーム、⑤オメガパフューム、②ロードレガリスが脚を伸ばし、後方から⑪ヴェンジェンスも強襲する。
②
⑪
最後は外から⑪ヴェンジェンスがまとめて差し切ると見た。
実績上位のGⅠ馬2頭に感じる不安
実績で言えば、ゴールドドリーム、オメガパフュームのGⅠ馬2頭。でも、ちょっとした不安をこの2頭に感じているんですよね。
ゴールドドリームはやっぱり、サウジアラビア帰り初戦というのがどうなのか?
アーモンドアイみたいな化け物クラスは別にして、僕の個人的なスタンスとしてはドバイ帰り初戦は全く信用していない。ドバイとサウジは別の国ですが、まあ、同じ中東と言うことで、同じような不安をゴールドドリームに持っているわけです。
一方のオメガパフュームは、今回が昨年暮れの東京大賞典以来およそ5カ月ぶりの競馬。目標は次の帝王賞だろうなぁと思うと、ここは明らかに叩き台でしょう。59.0kgの斤量もいかにもツラい。
ダート競馬は古豪が幅を利かせる世界?
では、これらGⅠ馬を打倒するのは誰か――というと、期待を寄せられるのはやっぱり新興勢力の馬たち。
つまり、中央再転厩後4連勝中のロードレガリスであり、前走のマーチSで重賞初制覇を飾ったスワーヴアラミス。
確かにこの2頭は、将来のダート界のスターとなれる逸材でしょう。特にロードレガリスなんてどこまで強くなるのかという期待感にあふれた大物だと思います。ここで一気の世代交代が起こっても不思議ではありません。
でも、ダート競馬は歴史的に古豪が幅を利かせるもの。なんだかんだ言って、ベテラン実績馬の方が強かった、となるのではないかなぁと。
だから、裏を返せば、ここでロードレガリス、スワーヴアラミスあたりが勝つようであれば、これはマジで強い!ということにはなるのですが……。
人気各馬のテン乗りがちょっと心配
また、上に挙げた4頭を本命にしなかった理由はもう1つあって、それは今回ジョッキーが乗り替わりになること。
スワーヴアラミスの松田騎手はかつての主戦騎手で2勝を挙げているからそこまで心配することはないかもしれませんが、ゴールドドリーム、オメガパフューム、ロードレガリスはいずれもテン乗り。
もちろん、それぞれ一流のジョッキーが騎乗するわけですが、乗り慣れている騎手にしか分からないレース中のクセとかはありますからね。不安が全くない、とは言えないですよね?
主戦・幸、コース替わりとプラス材料たくさん
その点、我が本命のヴェンジェンスは、同馬が挙げた7勝全てで手綱をとっている主戦の幸騎手が継続騎乗。これは心強い!
また、ヴェンジェンスは阪神5勝に対して京都1勝ですが、近走ではGⅢみやこステークスを勝ち、GⅡ東海ステークス2着と重賞で好成績。4走前の太秦ステークス(OP特別)2着も含めれば、淀1800mではレベルの高いクラスで抜群の安定感を残しています。
今回は1900m戦となりますが、まあ、100mの延長だったら問題ないでしょう、と私信じてる!(cv.キュアパイン)
直近のGⅠは、今年のフェブラリーS、昨年のチャンピオンズCともに結果は出ませんでしたが、もともと左回りは得意ではない馬ですから度外視。右回りなら変わります。
得意の右回り、淀中距離コースで一変。名前通り自身の敵討ち(Vengeance)です。
ちなみに、『Vengeance』と聞いて思い出すのは、イングヴェイ・マルムスティーン。1995年に発表したアルバム『Magnum Opus(マグナムオーパス)』の1曲目を飾った名曲です。
高校生時代にヘヴィロテして聴いていたし、この曲を聴くと当時の青臭い思い出がよみがえる……CD貸してくれた堀井君は元気にしているだろうか?
なんだったら、今も口ずさみながら予想していますよ。イングヴェイのギターはもちろん、マイク・ヴェセーラの声がまたいいんですよねぇ。
そんな思い出もあって、僕はヴェンジェンスがお気に入りの1頭なのかもしれない。

これで決まりだ!
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