4カ月ぶりに髪の毛を切ってきた。
ちょうど、髪の毛でも切ろうかなと思っていたタイミングで緊急事態宣言が発令されてしまい、今の今まで自宅で引きこもり生活を続けていたため、当然、髪の毛も伸び放題だったというわけです。
ただ、僕は小さいころはおかっぱのロン毛スタイルで、よく女の子に間違われるくらいの可愛らしい男の子だった。小学校に上がるタイミングで、「髪の毛が女の子みたいって、いじめられないかしら?」と危惧した両親に連れられて髪の毛をバッサリ切ったわけだけど、なんだったらあまり切りたくないなぁと思っていたくらい、当時はその髪型が気に入っていた。
なので、たぶん、僕の心の奥底には「ロン毛よ、再び」という思いが潜在的に渦巻いていたのだろう、
「だったら、ゴチャゴチャ言わんと、どこまで伸ばせるかやったらエエんや!」
ってな感じで、そうと決めてしまえばあれだけ鬱陶しいと思っていた前髪も、もっと頑張って攻めて(伸びて)来いよ!と思ってしまうくらいだ。
そうして僕は、いっそのこと髭も伸ばして、キアヌ・リーヴスのホームレースバージョンを目指していたのだけれど、来週、仕事で社外の人に会うことになってしまった。社内の人間だったら別にどうでもいいのだけど、さすがにこの伸ばし放題のボサボサ頭では、社外の人に合うのはためらわれる。
僕のロン毛生活はこうして、中途半端に幕を閉じることになったのだった。
で、いざ髪を切る段になって、いつもの美容師さんから「どれくらい切ります?」と尋ねられ、しばし長考。むしろこれをキアヌ・リーヴスを目指す下準備として毛先を整える程度にすべきか、心機一転、いつも以上にバッサリいくべきか――。
で、口から出てきた答えが

「あ、いつもの感じで」
僕は自分に心底、失望した。4カ月前と何も変わっていない。結局、髪型ひとつでも冒険できない男なんだ、僕は。
変わらないって、いいことよね――
そんなことを言ってくれる人もいないから、なくなってしまった後ろ髪を未練たらしく触りながら、確かにアタマはさっぱりしたけど、心は余計にモヤモヤしたまま西武電車に乗り込んだのだった。
僕はあの時、美容師のお兄さんになんと答えるのが一番良かったのか……
第25回GⅢマーメイドS 予想と見解
答えが分からないのは競馬も同じ。分かった試しがない。
で、日曜の阪神メイン・GⅢマーメイドステークスは輪をかけるようにわけのわからんメンバーが勢ぞろいした。
まあ、東京のエプソムカップも同じようなもんだし、だったら馴染み深い関西競馬のマーメイドSで勝負します!
本命はレイホーロマンス。
前走のメトロポリタンSは11着の大敗でしたけど、まあこれはスピードと瞬発力が何より重要だった5月の東京芝が合わなかっただけでしょう。度外視していいです。
今回はパワーが要求される阪神に替わり、なによりこの雨がいいですね。重馬場だった愛知杯で3着、不良馬場だった中山牝馬Sではメンバー最速の上がり脚で最後方から5着と、内容のある競馬を見せています。
この土日の雨で重くなった馬場は、ジリジリと脚を伸ばすレイホーロマンスにピッタリとうわけですよ。
道中どうしても置かれてしまうため、エンジンがかかったころには競馬が終わっているというレースが続いていましたが、この相手関係だったら突き抜けも十分可能でしょう。
相手はこちらも末脚堅実センテリュオに、中山&福島牝馬Sが好内容のレッドアネモス、道悪で再浮上のリュヌルージュ、戦ってきた相手を考えればここで激変があっていいサトノワルキューレを指名。
穴には好位からなだれ込めるサマーセントを。
◎⑯レイホーロマンス
○⑥センテリュオ
▲⑩レッドアネモス
△①リュヌルージュ
△②サトノワルキューレ
穴⑬サマーセント
馬単⑯⇔⑥⑩①②⑬
3連複⑯-⑥⑩①②⑬

これで決まりだ!
そういえば、マーメイドSというと、どうしても僕は真っ先にエアグルーヴを思い出してしまうんですよね。今回の予想とはあまり関係ないですけど。