今週の日曜に東京競馬場で行われる3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップ。
前回の展望記事①では、2歳戦からトップを走ってきたレシステンシア、タイセイビジョンをピックアップして解説しました。
今回は、それら既存勢力に対抗する新勢力として、東西の無敗馬2頭、ルフトシュトロームとサトノインプレッサを解説、分析していきたいと思います。
出走予定馬ピックアップ解説
3歳マイル路線の超新星と言えば、矢作厩舎のサトノインプレッサです。
ここまで3戦全勝。いずれも素晴らしい瞬発力を見せての勝利なのですが、前走のGⅢ毎日杯では直線で一瞬、前が壁になりながらも、最後は余裕たっぷりの差し切りで重賞初制覇を飾ってみせました。
しかも、2着に下した相手はGⅢ東京スポーツ杯2着、GⅢきさらぎ賞3着と、世代でも上位クラスの素質を持つアルジャンナ。この馬との比較からしても、サトノインプレッサの素質、潜在能力の高さが分かるというものですね。
また、ここまでの3戦、良馬場で走ったことがないのですが、ディープインパクト産駒だけに良馬場ならもっと切れるはず。馬場コンディションが良く、直線の長い東京になればどこまで伸びるのか、という期待感があります。
一方で、ゲート出遅れがちな馬で、スタートが上手ではありません。
いくら直線の長い東京と言えども、もし本番で大きく出負けするようなら一転して厳しいレースになります。差しが不発になる可能性があることを頭に入れておきましょう。
関東のエース格は、こちらも3戦3勝のルフトシュトローム。
サトノインプレッサと同じく新馬→1勝クラス→重賞と、とんとん拍子に階段を駆け上がってきました。
マイル適性は相当高く、デビューから3戦すべて1600mで勝利。しかも、いずれも上がり最速タイムをマークしており、末脚の威力もサトノインプレッサにヒケを取るものではありません。
前走のGⅢニュージーランドトロフィーも、その末の威力を存分に発揮したレースでした。4コーナーで外にいた馬に馬体をぶつけながら伸びてくるという、多少強引な競馬でしたが、それでも最後はきっちり差して来るあたり、勝負根性もかなりのものだと思います。
また、鞍上には頼れるレーン騎手を配してきました。レシステンシアのルメール騎手、サトノインプレッサの武豊騎手と、名手同士のぶつかり合いも必見ですね。

以上、展望記事①で解説したレシステンシア、タイセイビジョンと合わせて、この4頭が今年のNHKマイルカップで人気の中心になると思います。
2020年の3歳マイルチャンピオンはこの4頭の中から誕生するのか、それとも別の伏兵が台頭するのか――?
次回では、この上位4頭の力関係に焦点を当てた現時点での見解、予想などを考察していきたいと思います。
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