先週の天皇賞・春。絶対に勝たないだろう、いや、むしろ勝ってはいけないだろうと思っていた馬が勝った。
正直者は馬鹿を見て、悪は栄え続ける。
そんな最近の世の中の一コマを凝縮した結果でしたね。
まあ、僕の馬券が跡形もなく無残にも外れた結果のグチでもあるんですけど、JRAはホント、これでいいのかよ。
でも、全力を尽くしたお馬さんをはじめ、騎手、調教師はじめ厩舎スタッフにはまったく罪はないです。栄誉ある天皇賞・春制覇、本当におめでとうございました。
今週はたとえ僕の馬券が外れようとも、スッキリした結果を期待したいですよね。
第26回GⅠNHKマイルカップ 予想と見解
いや、やっぱり馬券が当たらないことには本当の意味で「スッキリ」する結果なんてあるわけがない!
というわけで、3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップですよ。
3歳戦の主役であるクラシックと比べると、パッと見はどうしても地味に移ってしまうメンバーなんですけど、じっくりと出馬表を凝視すると、これがなかなかに興味深い組み合わせなんですよね。
そんな中で僕が推す本命馬はズバリ、シュネルマイスターだ。
弥生賞でも本命にした同馬ですが、その皐月賞トライアルは2着でもハッキリ言ってしまえば期待外れだった。もっと爆発的な強さを持っていると思っていたけど、特にラストの伸びが案外だったのは、これはもう距離でしょう。
父キングマンはマイルGIを4連勝し、欧州年度代表馬にも輝いた世界の競馬史に残るトップマイラー。父系はノーザンダンサー→ダンチヒ直系のスピード血統で、種牡馬としてもすでに欧州でマイルGI馬を輩出、日本の3歳世代からもこのシュネルマイスターのほか、チューリップ賞の勝ち馬エリザベスタワーが出るなど、次代のチャンピオン種牡馬候補として熱い注目を集めている。エネイブルの初年度交配相手にも選ばれましたね。
そして、シュネルマイスター自身はこの父にして、母はドイツオークス馬という超がつく良血馬。弥生賞ではガッカリしましたが、マイルなら違う。この血筋通りのGI級の能力を持っている、と僕はまだ信じたい。なにせ管理する手塚調教師も「種牡馬にしなければいけない馬」とその能力に相当惚れ込んでいる様子で、中間のニュースによればルメール騎手も「初めてのGIだけど、絶対いける」と、かなり自信を持ったコメントを出していますから。
金曜日はちょっと雨が降りましたが、今週末は雨の心配はなさそうなので東京芝は基本的には速い時計になりそう。一方でシュネルマイスターは持ち時計がないところが不安点と言われていますけど、まだキャリア3戦の馬。この少ないレース実績のみで時計への対応云々を心配しても仕方がない。むしろ、時計勝負にはめちゃくちゃ強いことに期待しましょう。
それよりも、今回は有力馬がいずれも先行タイプだけに前半はどうしても速くなりそうな感じ。シュネルマイスターは弥生賞では先行しましたが、3馬身差で楽勝した2走前のひいらぎ賞では中団から運んで直線一気の差し切り勝ち。脚質に幅のあるタイプなので、前半で前がガリガリやり合うような展開なら、それを見ながら脚をタメる競馬ができるはず。つまり展開的にはシュネルマイスターに向く流れになると思うのですよ。
◎⑮シュネルマイスター
○③ルークズネスト
▲④バスラットレオン
△⑧グレナディアガーズ
△⑱ピクシーナイト
穴⑫ランドオブリバティ
馬単⑮⇔③④⑧⑱⑫
3連単⑮→③④⑧⑱⑫
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