いよいよダービーが近づいてきました。
ドキドキします、もう今週は緊張しっぱなしです。
でも、ダービーが終わっちゃうんだなぁと思うと、すごく寂しいですよね。競馬サークルの人たちはもちろん、僕たちファンも明日のこの1日をずーっと、それこそ1年間待ち望んだわけですから。
競馬の年度はダービーが最終日。
だからこそ、ダービーだけはスカッと馬券を的中させて、清々しい気持ちで“新年度”を迎えたいものなのです。
もし、ダービーの予想を当てることができたなら、

スゲーッ爽やかな気分だぜ. 新しいパンツをはいたばかりの 正月元旦の朝のよーによォ~~~~~~~~ッ(cv:東方仗助)
こんな気持ちになるんでしょうねぇ。
まあ、最後に当たったダービーがいつかも覚えていないですが……
というわけで、今年こそは!の気合でダービー予想と行きましょう。
目次
第87回GⅠ日本ダービー 予想と見解
◎⑭マイラプソディ
○⑤コントレイル
▲⑮サトノフラッグ
△⑫サリオス
△③ワーケア
△⑬ディープボンド
穴⑰ヴァルコス
馬単⑭→⑤⑮⑫③⑬⑰
3連複⑭-⑤⑮⑫③⑬⑰
- 1番人気は4年連続で連対ナシ
- それでもコントレイルは強い
- 横山典ならば何かやってくれるのでは?
展開予想と枠順見解
ダービーは今や“荒れるレース”の代表格
競馬ファンの皆さん(特に穴党の皆さん)ならもうご存知の通り、ここ最近のダービーではちょっと色めき立つようなデータがあるんですよね。
それでは1番人気が4年連続未勝利どころか、連対もしていないということ。
2016年、17年はそれでも何とか3着に踏ん張っていましたが、ここ2年はとうとう複勝圏内からも姿を消してしまいました。
18年は1番人気ダノンプレミアムが6着に敗れ、5番人気ワグネリアン→4番人気エポカドーロ→16番人気コズミックフォースで決まり、3連単はなんと285万6,300円!!の超波乱。
また、記憶に新しい昨年も1番人気サートゥルナーリアが4着に敗れ、12番人気ロジャーバローズ→3番人気ダノンキングリー→2番人気ヴェロックスで決まり、一昨年ほどではないですが、3連単19万9,060円と荒れました。
ロジャーバローズの単勝9,310円は、ダービー史上2位の高配当(ちなみに1位は1949年タチカゼの5万5,430円)。今振り返れば、この単勝人気馬が1着に来たのに、3連単はよく19万円程度で収まったものです。
ダービーはGⅠの中でもカッチカチの堅いレース、なんて言われていたのは2000年代前半の話。ここ10年で見ると、1番人気でダービー馬となったのはわずかに3頭のみ。今やダービーは『荒れるレース』へとすっかり変貌してしまったのです。

だからココはひとつ、思い切って穴を狙ってみようじゃないですか!
コントレイルだったら、それでも1番人気で勝ちそう
と言っても、その過去10年でダービーを勝った1番人気馬はと言うと、2011年オルフェーヴル、13年キズナ、15年ドゥラメンテ。
3頭のうち2頭が三冠馬と二冠馬で、もう1頭が震災復興のシンボル・キズナ。
つまり、二冠を勝てるような実力馬だったり、特異なカリスマ性を持った馬だったら1番人気でも勝つということ。
コントレイルだったらその条件にしっかり当てはまっていそうだし、アッサリと勝ちそうですよね。相当強いですもん、あの馬は。
なので、コントレイルが1着でも、この馬が2着、3着に来ればちょっと儲けられるゾ!という馬を本命に抜擢します。
2強に続く馬はやっぱり皐月賞から
それがマイラプソディ!!
今年のクラシック戦線。第一冠の皐月賞でコントレイル、サリオスが後続をぶっちぎってしまったために、あの1戦でもう、2頭とそれ以外の馬たちの勝負づけが済んでしまったような印象さえあります。
そんな状況の中で迎えたダービートライアルのプリンシパルS、ステップレースの京都新聞杯は、いずれも皐月賞で2ケタ着順だった馬が勝利。これにより皐月賞のレベルが高かったことが証明されてしまい、ますます2強の強さが浮き彫りになってしまったわけです。
また、青葉賞にしても、1着オーソリティは皐月賞不出走でしたが、2歳暮れのホープフルSでコントレイルに全く歯が立ちませんでした。
昨年のダービー馬・ロジャーバローズが京都新聞杯2着からの下剋上だったとはいえ、そんな背景のある今年のトライアル組は積極的には狙いづらい。
となると、やっぱり穴候補は皐月賞組か。
と言っても、週初めの展望記事にも書いたように、皐月賞はとにかく上位2頭が鮮烈だったために、3着以下で強く印象に残っている馬がいない……。
もうどうしようか、いっそのことフツーにコントレイルを本命にしようか――とも思いました。
でも、今年春のGⅠシリーズで我が◎が全て敗れているどころか、連対すら果たしていないことを考えると、僕が急に◎打ったコントレイルがもし負けたら、何だか嫌な感じだしなぁ……(もちろん、僕の◎にそんな悪魔的な力はないですが)。
と、ない脳みそがカラカラになるまで振り絞って考えていたら、忘れていましたよ! ダービー候補と呼ばれるくらいの素質を持った馬がいることを!!
マイラプソディを見限るには早すぎる!
振り返れば、マイラプソディが評価を急落させたのは、たったのここ2戦が原因。まあ、確かにこの2戦の内容は決して褒められたものではありませんが、まだ若い3歳馬。このたったの2戦で見限るなんて、それは早急すぎるというものでしょう。
思い出してみてください、新馬から3連勝を飾ったあの脚、あの姿……
多くの人が「ダービーはこの馬で決まり!」と思ったじゃないですか。
もとより広いコースのダービー向きと言われていた世代屈指の素質馬にとって、待ちに待った逆襲の舞台がやってきたのです。
一時は調教の動きにも精彩を欠き、友道調教師が「精神的な問題か……」なんて、もはや終戦をにおわせる不穏な発言をしたものですが、ここ2週でガラリ一変。異例の火曜追いを経て、レースへの前向きさ、集中力、そして出来も間違いなくアップしている模様です。
これには1週前追い切りから装着したチークピーシズとメンコの効果が如実に表れているようですね。
横山典は父ハーツクライもテン乗りで2着に持ってきた
そして、今回初コンビとなる横山典弘騎手ですよ。
新型コロナ禍の影響によるジョッキーの移動制限で、栗東での調教にも乗ることができず、まったくの初騎乗になりますが、これだけの名人ですから、何も心配することはありません。
スポーツ紙のニュースによれば、レースはもちろん調教の映像もすでに何週も前からチェックしているようで、頭の中でのシミュレーションは完璧に整っているでしょう。あとは、パドックと返し馬の感触とで“答え合わせ”をすればいいだけです。
また、横山典騎手はヴィクトリアマイルのノームコア、オークスのウインマリリンと、ここ2週は8枠から騎乗馬を馬券圏内に持ってくるさすがの腕前。ダービーの7枠14番はあまり良い枠とは思いませんが、そんな横山典騎手だから、きっとまた何か秘策を打ってくるのではと期待しているのです。
具体的には、ワンアンドオンリーのように、そしてオークスのウインマリリンのように思い切った先行策を打ってくれるのではと……何だったら、逃げてもいいんですよ。
思えば、マイラプソディの父ハーツクライをダービーで2着に持ってきたときも、横山典騎手はテン乗りでしたよね。そして、ハーツクライも皐月賞2ケタ着順からの復活(京都新聞杯1着を挟んでいますが)でした。
というわけで、みんなが忘れたダービー候補の復活と一発駆けに期待を込めての、マイラプソディ本命です!!
気になる2、3着候補はディープボンドとヴァルコス
ちなみに、相手は人気どころを確実に抑えるとして、2、3着候補として他に気になるのは、ディープボンドとヴァルコス。
どちらも前哨戦でかなり長くいい脚を使っており、ダービーでも上手いこと好位、中団あたりの勝負になるところを追走できれば面白いんじゃないかなと思っています。
ディープボンドに関しては、横山典騎手と同じく今年のGⅠで好調・和田騎手への期待も大きいところ。で、今、これを書いているのは金曜深夜1時ごろなのですが、チラッとJRA公式ページを見たら、なんとディープボンドが単勝11.2倍の3番人気!
なんだ、これ? マエコウさんか誰かが突っ込んだってことか? それくらい激走情報が入っているんですかね? むしろ楽しみになってきました。
また、ヴァルコスはご存じ、大魔神こと佐々木主浩さんがオーナーで、なんとダービー初挑戦とのこと。JC、ドバイ国際競走を勝つくらい“持っている”有名人オーナーの“初モノ”はやっぱり怖い。
そんな理由もあって、この2頭を2、3着の穴候補としました。

大佐、今度は勝てますか?