週初めの見解で述べさせていただいたように、この週中はずーっと展開のことを考えておりました。
それが、

レシステンシア17番!?
ってなって、そこからまた展開をイチから洗いなおして、桜花賞予想をグルグルと考えていたわけです。
そしてとうとう、ABC定理を解いたかのごとく「できた!」と答えにたどり着いたと思ったのですが、え? 日曜の宝塚市は雨なんですか?
これで再び桜花賞の迷路へと再突入。
でも、大丈夫。雨だろうが晴れだろうが、この最終結論で行けます!
目次
第80回GⅠ桜花賞 予想と見解
◎⑭ミヤマザクラ
○⑰レシステンシア
▲⑬マジックキャッスル
△⑨デアリングタクト
△④サンクテュエール
穴⑮ヤマカツマーメイド
馬単⑭⇔⑰⑬⑨④⑮
3連複⑭-⑰⑬⑨④⑮
- レシステンシアは番手よりもペースが大事
- 雨ならミヤマザクラの脚が生きる
- 道悪で浮上ヤマカツマーメイド
展開予想(ハイペース)
⑰ ⑫⑪⑯⑧⑨⑩
⑭⑮⑬ ⑱
枠順の並びから逃げ宣言をした③スマイルカナが、ここは何が何でもハナを主張しそう。⑰レシステンシアは無理して競り合わず2番手からマイペース。
⑫⑭⑪⑮⑯⑬⑱
番手はどうあれハイペースの流れ。チューリップ賞上位組と④サンクテュエール、⑭ミヤマザクラはある程度の位置を確保しそう。
⑰④⑦⑧⑥
⑭⑪⑮⑨⑱
⑫⑬⑮
⑰レシステンシアが早め先頭。これ目がけていち早く末脚を伸ばすのはどの馬か。
⑭
⑬
ゴール手前で⑭ミヤマザクラがねじ伏せ1着、外から⑬マジックキャッスルが強襲すると予想。
こちらは週初めに掲載した有力馬の解説&分析です。合わせてどうぞ!


レシステンシアは番手よりもラップ
まず展開の話ですが、陣営のコメント、枠順から総合して考えると、スマイルカナが何が何でも行きたそうな気配。
対してレシステンシアは、どうしても逃げたい、というよりはある程度速いペースで行って後続に脚を使わせたい。
つまり、逃げでも2番手でもそこは割とどっちでもよくて、大事なのは番手よりもラップ。なので、レシステンシアとしてはスマイルカナが自分より速いペースで行くのなら2番手でいいし、そもそもスピードの絶対値が違えば自分がハナに立てればいい。
だから、レシステンシアは同型の出方はあまり気にせず、マイペースの競馬に徹すればいいだけの話だと思います。
同様の考え方で8枠17番も克服可能。これが「絶対にハナ」となれば話は別ですが、そうではないので、ことさら不利に考える必要はないと思います。

イメージとしてはキョウエイマーチの競馬ですね。
そして、それを難なく実行できるのが武豊騎手。
また、予報に出てきた雨についても、馬場が渋ることで後続の切れ味がそがれるようならば、むしろ好都合ではないでしょうか。
だから、依然として桜の女王にもっとも近い位置にいるのはレシステンシアだと思います。
しかし、そうは言っても、後続勢が阪神JFほど楽な競馬をさせてくれるのか?
そして、理想の形ではなかったとはいえ、阪神JFで0秒8差つけた相手にチューリップ賞で逆転されたことを考えると、レシステンシアの能力はそこまで飛び抜けたものではないのではないか――
それは同時に、阪神JF組、チューリップ賞組のレベルにも同様のことが言えるのでは……そんな結論に至りました。
ミヤマザクラは全てがハイレベル、雨でもOK!
そこで今年は別路線の逆転がある!
中でも期待しているのはミヤマザクラです。
デビュー当初から牡馬相手の中距離重賞を戦ってきたことからも分かる通り、牝馬限定では収まらない期待をかけられている逸材です。
個人的に、昔から藤原英昭厩舎の馬が好きなのでどうしてもひいき目にジャッジしてしまうのですが、あの藤原英師が「牝馬にとどまらないオーラ」「大きいところを取らせないといけない馬」とまで言うのですから、これは相当でしょう。
初のマイル戦となった前走クイーンカップにしても、12.1-11.0-11.2という前半3ハロンの速い流れを難なく2番手で追走。そこから余裕たっぷりに押し切る走りは、マイルへの高い適性も感じさせました。
いえ、マイル適性というよりは、競馬のセンスが抜群なのだと思いますし、何をとってもハイレベル。
なので、どのようなペース、展開になってもミヤマザクラにとっては不問。むしろ、一瞬のキレよりも持続力で勝負するタイプだけに、レシステンシアらが飛ばすハイペースの中で上がりがかかる展開になれば、ミヤマザクラにとっても好都合というわけです。
また、ディープインパクト産駒ですが、叔父にクロフネがいるなど母系はパワー型。日曜の雨で多少渋っても気にしないはずで、タフさが要求される馬場になるのなら、スタミナもあるミヤマザクラにはなおさら有利となるでしょう。
レシステンシアが粘るところを、最後の最後にちょびっとだけ差し切る。

これです!
ちなみに、先週のワグネリアンから土曜阪神牝馬Sのビーチサンバと来て、このミヤマザクラ。福永&金子真人を立て続けに本命にしてしまったのは、ただの偶然です……。
善戦ホースが輝く桜舞台、今年はマジックキャッスル
実は、寸前まで本命と考えていたのは、同じくクイーンC組のマジックキャッスルでした。
前走で見せた末脚は強烈でしたし、とにかく追えば確実に伸びてくる堅実さが魅力。戦ってきた相手も骨っぽいことから、たとえ1勝馬でも実力は互角――いえ、逆転すらある、とまで思っています。
桜花賞の歴史を紐解けば、とんとん拍子で連勝している馬よりも、トライアルや前哨戦で2~3着続きの馬が逆転で女王の座につく――そんな光景をよく見てきました。
たぶん、田原成貴が2年連続で桜花賞を勝ったワンダーパフュームとファイトガリバーの印象が強烈すぎて、そういう風に刷り込まれてしまったんだろうなぁと思うのですが、おかげでレッツゴードンキ馬券も取れましたし、僕は桜花賞といえば、常に善戦ホースを狙い撃ちしてきました。
なので、今年そのパターンに最も該当するのがマジックキャッスルだ、と。
ただ、やっぱりこの雨予報と馬場。これがどうなのか?
母系は欧州血統なので、そこまで苦にするとは思わないのですが、430kgそこそこの馬が渋った馬場でもアタマまで突き抜けるかと考えると……
そんな感じでミヤマザクラと入れ替えて、▲評価に落ち着きましたが、果たして?
馬場渋化ならヤマカツマーメイドの出番
以下、誰がどう見ても強いデアリングタクト、ルメール&藤沢和黄金コンビのサンクテュエールを押さえに。
デアリングタクトは道悪でも強かったエピファネイア産駒ですし、サンクテュエールは時計がかかる年始の淀でも強い競馬を見せました。なので、希望はパンパンの良馬場でしょうが、多少の道悪でも力は出せる、と見ています。
そして、穴はヤマカツマーメイド。
これはもう馬場渋化の前提で抜擢しました。
本来ならヒモ候補にはマルターズディオサとかクラヴァシュドールとかリアアメリアが入るんでしょうが、どの馬も捨てきれなかったので、ならばいっそのこと全て切ります。
それを後押ししてくれた雨予報。
この馬は切れる脚がない分、ジワジワと伸びてくれるタイプの女子。ミヤマザクラの項でも書いた通り、今回の桜花賞は終始ペースが流れて瞬発力勝負になりにくいうえ、パンパンの良馬場ではない分、ジリ脚のヤマカツマーメイドにもきっとチャンスが巡ってくる。
休み明けのフィリーズレビューを叩いて出来はかなり上向いていますし、長く脚を使える分、距離がマイルになるのもプラスでしょう。
そして、鞍上はアローキャリー、レーヌミノルで桜花賞の穴をあけてきた池添騎手です。
混戦にまぎれて3着くらいに突っ込んできてくれないかな?という期待を込めて。
以上、桜花賞の予想です。

悪魔と相乗りする勇気、あるかな?