先週の高松宮記念は参りました。
一銭も買っていない馬たちが上位3着を独占して3連単278万円。
いかに僕の見る目がないかということを(もう何度目分かりませんが)思い知らされると同時に、今振り返ってもキルロードを買うのは無理だよなぁと思うわけです。
ナランフレグが勝つのはよく分かるし、ロータスランドが2着に来るのも納得がいく。でも、キルロードはなぁ……
タイムマシンで何度、高松宮記念をやり直しても買えないし、買おうと絶対に思わないだろうなぁ……
どこに買いどころがあったのかは僕ごときではやっぱりよく分からないのですが、時計のかかる福島とか不良馬場でも勝っているし、なんだったらダートでも勝っているから今回の重馬場も良さそうとか、キルロードを買った人はそういった理由からだったんでしょうかね?
まあ、結果、勝ちタイム1分8秒3だったから、持ち時計のないキルロードでも十分勝負になったということなんでしょうねぇ。
勝ちタイムまで予想して「うん、この時計ならキルロードでも勝ち負けになる」って結論を出して馬券を買った人はものすごい達人ですね。
いやあ、また一つ勉強になりました。
第66回GⅠ大阪杯 予想と見解
で、今週の大阪杯。
高松宮記念のような超大穴は再び飛び出すのか――
年度代表馬のエフフォーリアがいるし、5連勝中のジャックドールもいるからさすがにそれはないでしょうよ。
と言いたいところではありますが、「なんか荒れそうだなぁ」というレースでストレートに荒れた高松宮記念のパターンの方が珍しく、本来は今回の大阪杯みたいに絶対的な本命馬がいてこそ超波乱になる可能性も同時に生まれるものなのだ。
だって、人気を集めている馬が飛べば、それだけ高配当になりやすいということですからね。
まあ、ただ今回は相手が悪い。
だって、エフフォーリアですよ。もう説明不要で強いじゃないですか。
なので、普通に走れば普通に勝ち負けになるだろうなぁ、と思いつつ、重箱の隅をつつけば1つ不安がないわけではない。
それは初となる関西への長距離輸送。もしかしたら輸送がダメな馬かもしれない。
また、風水的なアレコレで阪神競馬場がダメな馬かもしれない。
いずれも「かもしれない」という根拠なき妄想に過ぎないのがアレですが、まあ、そんな感じで心情的にはジャックドール、というよりも、藤岡佑介騎手にまたビッグレースを勝ってほしいんですよね。
じゃあ、藤岡佑ジャックドールを◎にするかというと、展開を予想する中でふとこんなことがアタマをよぎった。
それはエフフォーリアと同じ勝負服のレイパパレ。この馬も先行力を武器としている馬ですが、だからこそ今度は遠慮なしにテンからガリガリとジャックドールを削りに行って、エフフォーリアに有利な流れを作るのではないか……と。
日本の競馬でそんな露骨な“チームプレー”をやるのかどうかは分かりませんが、絶対にないとは言えない。
ただでさえ強力な先行馬はマークがきつくなるものですからね。オーナーサイドからそういった“オーダー”が出ていなかったとしても、川田騎手の乗り方ひとつでエフフォーリアをアシストする競馬になってしまう可能性は十分あるでしょう。
もちろん、ジャックドールにはそういったきついマークをものともしないスケールとスピードを感じるのも確かなのですが、展開のアヤのアレコレを考えていると、4歳2強ですんなり収まらないのでは?というのが、僕の結論だ。
誰が勝つにせよ、この2強を崩す馬が必ず現れる。
その1番手に期待したいのが、ヒシイグアスだ。
2、3歳時から非凡の片りんを見せており、5歳となった昨年は中山金杯、中山記念を連勝。天皇賞・秋は5着に敗れ、超一線級にはまだ一歩足りないかと思わせたが、続く香港カップではラヴズオンリーユーを追い詰めての2着と好走した。
GIはもう手の届く位置にまで来ている。
まだ13戦しか走っていない分、馬体もフレッシュだろうし、父ハーツクライという血統からもむしろここからがピークを迎える時期。昨年以上の活躍を期待してもいいのではないか。
また、常に中団の好位から競馬ができるセンスの高さゆえ、ジャックドールやレイパパレがどのようなラップを刻もうとも、自分のリズムとペースを守って確実に力を発揮してくれる――つまり、勝負になるポジションから上位争いに加わってくれるはずだ。
◎⑩ヒシイグアス
○⑥エフフォーリア
▲④ジャックドール
△⑤アカイイト
△⑭レイパパレ
穴⑧ポタジェ
馬単⑩⇔⑥④⑤⑭⑧
3連複⑩-⑥④⑤⑭⑧

ちなみに、日曜の宝塚市は雨が降るかもしれない予報だけど……