アーモンドアイがJC参戦を発表しましたね。競馬ファンの誰もが望む究極の対決が実現することになりました。
前回、「アーモンドアイが例え体調万全だったとして果たしてノーザンファームはJC出走を選択するのか?」なんてことを書きましたが、さすがにこれは失礼でしたね。大変申し訳ありません。
ここまで来て「香港行きます」では、せっかくGI8勝を達成したのにアーモンドアイの印象がダダ下がりになったでしょうし、2頭の無敗三冠馬誕生で盛り上がっている競馬人気・熱を、こともあろうに現役最強馬が冷え冷えに下げることになる。
まあ、実際はそういうことを気にしてではなく、コロナ禍での海外遠征のリスクが香港回避の大きな理由だと思います。そして、体調万全ならば年下の三冠馬には負けない!という自信があるのでしょう。
アーモンドアイはJCが引退レースになるので、もしここで三冠馬2頭を負かし、GIを9勝に積み上げて有終の美となれば、名実ともに日本競馬史上最強馬として歴史を名を残すことになる――
では、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト……3頭の三冠馬対決、誰が勝つのか?
競馬ファンに与えられたこの究極の命題。一夜にしてはとうてい解けそうにないのですが、だからこそ面白いんですよね。
え? 菊花賞? そらコントレイルが勝つでしょう……と1秒経たずに答えが出てしまうレースよりも、馬券を買った後ですら「いや、実際はこっちだったかも」と自分の買い目と金額を見ながら心臓がキュッとしてしまうレースの方が、緊張度、興奮度は段違いだ。
そして、JCは何も三冠馬3頭だけが走るわけではない。サートゥルナーリアやワールドプレミアもいるし、フランスのGI馬も参戦してくる。ファンが期待するのは当然、三冠馬同士の叩き合いだけど、そんな思いを打ち砕く伏兵が台頭したとして、まったく不思議はない。
それが真剣勝負の競馬なのだ。
ともあれ、僕としてはこの場合、「誰が一番強いのか?」ではなく「今回の条件で対決した場合、誰が勝つのか?」、これを念頭に予想していこうかなと考えている。
誰が最強か、なんてことは何度か戦って結論が出るものだと思うし、未対戦である以上、純粋な能力比較は無理というもの。
東京2400m、天気、馬場、ローテ、斤量、相手関係、展開など、総合的に考えて、今回の条件で最も勝利に近い馬は誰なのか――を軸に予想していこうと思う。三冠馬以外の馬も含めて。
まあ、競馬予想の基本ですよね。
それにしてももう今からワクワクが止まらない。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト陣営には感謝しかありません。
第45回GⅠエリザベス女王杯 予想と見解
さて、エリザベス女王杯です。
今後、競馬界はJCに話題を全部持って行かれそうで、なんだったらラッキーライラックにもJCに出てほしかったところですが、ここは堅実に連覇を狙いに来たというところでしょう。まあ、僕が馬主でもそうしますが……。
で、ラッキーライラックは狙い通り連覇達成となるのか。僕はノームコアがそれに待ったを掛けるのでは?と見ています。
今年春はヴィクトリアマイル、安田記念とノームコアで勝負し続け、寸でのところで馬券を取り逃がす悔しい思いをしてきました。その鬱憤を晴らしてくれる舞台が、このエリザベス女王杯というわけです。
このマイル2戦の敗因はいずれもゲート出遅れ。それだけに今回もゲートの不安は付きまといますが、前走の札幌記念はしっかりと出てくれましたし、多少出遅れたとしても、マイル戦と違って2200m戦ならすぐに挽回可能です。
何より、出遅れながらもアーモンドアイやグランアレグリアに迫った差し脚は威力抜群。それは牡馬を完封した札幌記念でも明らかですし、牝馬同士ならば能力最上位の1頭と言って間違いないでしょう。
問題は前走よりさらに距離が延びての2200m。マイルGI馬なのでどうしても距離不安と見られがちですが、クロノジェネシスの姉で、父もキングジョージ1着をはじめ欧州2400m戦線で活躍したハービンジャーという血統。札幌記念の競馬ぶりからもあと1ハロンの延長は問題ないと見ていいはず。
また、高速傾向のある今の阪神は、1600m1分30秒5の持ち時計があるノームコアにとっては持って来い。時計勝負ならば望むところです。
◎⑥ノームコア
○⑱ラッキーライラック
▲⑧センテリュオ
△⑰エスポワール
△⑤リアアメリア
穴⑭サトノガーネット
馬単⑥⇔⑱⑧⑰⑤⑭
3連単⑥→⑱⑧⑰⑤⑭

悪魔と相乗りする勇気、あるかな?